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【人事・健康経営担当者必読!】 健康経営は何から始める? -担当者が最初にやるべき7つのステップをわかりやすく解説-

「健康経営を始めたいが、何から手を付ければよいのかわからない」

これは、健康経営を検討し始めた多くの人事・健康経営推進担当者が最初に抱く悩みです。

健康施策のアイデアや成功事例は検索すれば数多く見つかりますが、最初に整えるべき考え方や進め方が整理されていないと、取り組みは形骸化しがちです。

本記事では、健康経営ガイドブック2025年版の考え方を軸に、初心者の担当者でも迷わず進められる「健康経営のはじめかた」を解説します。

目次[非表示]

  1. 1.健康経営とは「施策」ではなく「進め方」が9割
  2. 2.健康経営を始める前に押さえたい全体像
  3. 3.健康経営のはじめかた|7つの実務ステップ
    1. 3.1.なぜ健康経営をやるのかを言語化する
    2. 3.2.健康経営の方針とKGIを決める
    3. 3.3.健康経営戦略マップを作成する
    4. 3.4.推進体制を整える
    5. 3.5.初年度の推進計画を立てる
    6. 3.6.KPIを設定し、効果を見える化する
    7. 3.7.評価・改善を行い、次年度につなげる
    8. 3.8.情報開示と社内外への発信
  4. 4.まとめ ―健康経営は「最初の設計」で肝心!

健康経営とは「施策」ではなく「進め方」が9割

健康経営というと、

「運動施策」「メンタルヘルス対策」「食事改善」など個別の取り組みをイメージしがちです。

しかし、ガイドブックで繰り返し強調されているのは、『健康経営は一過性の施策ではなく、経営戦略の一部として継続的に回す仕組みである』という点です。

つまり重要なのは、 「何をやるか」よりも 「どう設計し、どう評価し、どう改善するか」

その全体像を押さえたうえで、次章から具体的な進め方を見ていきましょう。

健康経営を始める前に押さえたい全体像

まず、健康経営の基本構造を理解しておくことが重要です。

健康経営ガイドブックでは、健康経営を以下の流れで整理しています。

健康経営の基本フレーム

  • 経営理念・方針に基づく位置づけ
  • 推進体制の構築
  • 計画に基づく施策実行
  • 評価・改善(PDCA)
  • 情報開示・社内外への発信

この流れを前提にすると、「まず何を決めるべきか」が明確になります。

健康経営のはじめかた|7つの実務ステップ

ここからは、健康経営の初年度に実際にやるべきことを、時系列で整理します。

なぜ健康経営をやるのかを言語化する

最初にやるべきことは、施策を考えることではありません。

「なぜ自社で健康経営に取り組むのか」を社内で言語化することです。

この段階では、

  • 人材定着率を高めたい
  • 生産性低下やプレゼンティーズムを減らしたい
  • 採用で選ばれる会社になりたい

といった 経営課題と健康経営を結び付ける視点 が重要です。

健康経営の方針とKGIを決める

次に行うのが、会社としての健康経営の「旗」を立てる作業です。

ここで設定するのは、 「健康経営で最終的に目指すゴール(KGI)」です。

たとえば、

  • 健康起因による生産性損失の改善
  • 従業員エンゲージメントの向上
  • 離職率の低下

など、経営目標と接続する指標を設定すると、社内説明がしやすくなります

健康経営戦略マップを作成する

健康経営戦略マップは、

「健康課題 → 施策 → KPI → KGI」の因果関係を可視化する1枚の図です。

文章だけでは伝わりにくい健康経営の考え方を、経営層・現場双方に共有できる共通言語として機能します。

この段階で、

  • どの健康課題に取り組むのか
  • どんな施策がKGIにつながるのか

を整理しておくことが、後工程を楽にします。

推進体制を整える

戦略マップができたら、それを動かす体制づくりに進みます。

ここでは、経営層・人事労務・産業保健スタッフが役割分担しながら関与する体制が重要です。

担当者ひとりに任せきりにせず、

  • 意思決定できる人
  • 専門性を持つ人
  • 現場とつなぐ人

が役割を持つことで、継続的な推進が可能になります。

初年度の推進計画を立てる

次に、戦略マップをもとに 1年間の推進計画を立てます。

初年度は、次のような観点で整理すると進めやすくなります。

  • 法令対応や基盤整備(健診、長時間労働対策など)
  • 生活習慣・メンタルヘルスへのアプローチ
  • 健康意識や職場風土づくり

最初から完璧を目指す必要はなく、「確実に実行できる範囲から始める」ことがポイントです。

KPIを設定し、効果を見える化する

施策を実行するだけでは、健康経営とは言えません。

重要なのは、「効果を測る仕組み」を持つことです。

KPIは次の3層で考えると整理しやすくなります。

  • 健康状態に関する指標
  • 行動や参加状況に関する指標
  • 職場風土・意識に関する指標

数値で進捗を把握できると、 「やって終わり」にならず改善につなげられます。

評価・改善を行い、次年度につなげる

一定期間取り組んだら、必ず振り返りを行いましょう。

  • 想定どおり進んだ施策
  • うまくいかなかった施策
  • 次年度に修正すべき点

を整理し、健康経営をアップデートしていきます。

この改善の積み重ねこそが、健康経営の本質です。

情報開示と社内外への発信

最後に重要なのが、取り組みを「見える化」することです。

  • 社内への共有
  • 採用ページやIRでの発信
  • 健康経営優良法人認定への活用

など、対外的な発信まで含めて健康経営は完結します。

健康経営は「小さく始めて、確実に回す」

健康経営のはじめかたで最も大切なのは、無理なく始め、続けられる仕組みをつくることです。

  • 戦略マップで方向性を共有し
  • KPIで進捗を見える化し
  • 評価と改善を繰り返す

この基本を押さえれば、健康経営は人事施策ではなく、企業成長の土台になります。

まとめ ―健康経営は「最初の設計」で肝心!

健康経営は、特別な施策や大きな予算がなければ始められないものではありません。

重要なのは、最初に正しい設計を行い、無理なく回し続けることです。

本記事で解説したように、健康経営のはじめかたは次の流れに集約されます。

  • なぜ自社で健康経営に取り組むのかを言語化する
  • 経営目標とつながるKGIを設定する
  • 健康経営戦略マップで全体像を整理する
  • 推進体制と年間計画を整える
  • KPIで進捗と効果を見える化し、改善を続ける

この「型」を押さえれば、健康経営は一過性の施策ではなく、人材定着・生産性向上・企業価値向上につながる経営基盤になります。

はじめから完璧を目指す必要はありません。まずは小さく始め、確実に回し、評価し、改善する。その積み重ねが、数年後に「健康経営をやっていてよかった」と実感できる成果へとつながります。

健康経営の第一歩は、今日、方針を考えることから始まります。

ぜひ本記事を参考に、自社に合った健康経営を進めてみてください。

弊社の『健康経営支援サービス』では、健康経営を専門職コンサルタントが年間で企業の健康経営の伴走をしています。延べ185社の企業に導入いただいており、初めて健康経営に取り組まれる企業様も多くサポートしてまいりました。

本サービスでは、初めに十分なヒアリング時間を取ることで企業の特色・風土を理解し、その企業にあった健康経営推進を支援しています。 

また、健康経営施策となる教育動画やセミナー、効果検証ができるストレスチェックなど、健康経営に資するサービスも併せて提供が可能です。  

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監修:佐々木玲子
監修:佐々木玲子
【所属:MBK Wellness株式会社 保健同人フロンティア事業本部 健康経営事業部 企画・マーケティング室 (管理栄養士/公認心理師)】 地域や医療機関、研究所およびフリーランスの活動を経て、当社にて保健指導、EAP(従業員支援プログラム)、研修、各種コンサルティングの企画・実施に従事。現在は、これまでの経験を活かし、企業人事の視点に立った、従業員の健康支援や人的資本投資に資するサービスの企画・開発を担当。 メンタル・フィジカルの両面から、従業員一人ひとりの「Well-being」の実現を目指し、企業の健康経営に基づく持続的成長を支援している。

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