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【完全解説】健康経営の戦略マップとは? ~作り方・KGI設定・活用法まで徹底ガイド【2025年最新版】~

健康経営を本格的に推進するうえで、欠かせない考え方が「戦略マップ」です。

2025年3月に改訂された『健康経営ガイドブック』では、戦略マップの重要性とともに、KGI(重要目標達成指標)の設定が明確に位置づけられています。

この記事では、『健康経営ガイドブック』第3章の内容をもとに、戦略マップの基本からKGIの設定方法、実践的な作成・活用法、注意点までをわかりやすく解説します。

※『健康経営ガイドブック』について要点をまとめた記事はこちら⇒健康経営ガイドブック【2025年3月公開】要約~健康経営の導入から実践・KPI活用まで~

目次[非表示]

  1. 1.戦略マップとは?健康経営における役割と意義
  2. 2.戦略マップの構成要素と全体像
    1. 2.1.戦略マップの4層構造
  3. 3.KGIとは?戦略マップの中核を担う“ゴール設定”
    1. 3.1.KGI設定のポイント
    2. 3.2.KGIの設定例
  4. 4.戦略マップの作成手順【実践ガイド】
    1. 4.1.ステップ① 経営課題と健康課題の整理
    2. 4.2.ステップ② 健康経営の目的とKGIの設定
    3. 4.3.ステップ③ 重点取組領域と施策の選定
    4. 4.4.ステップ④ KPIの設定と整合性の確認
  5. 5.戦略マップ活用のメリット
    1. 5.1.戦略マップを活用することで得られる主なメリット
  6. 6.作成時の注意点とよくある落とし穴
  7. 7.まとめ:KGIを軸にした戦略マップで、健康経営を“戦略”に変える

戦略マップとは?健康経営における役割と意義

戦略マップとは、企業の経営目標と健康施策をつなぐ「見える化ツール」です。

健康経営の目的や施策、KPI・KGIを一枚の図に整理することで、社内外の関係者と共通認識を持ち、戦略的な健康経営を実現するための土台となります。

この戦略マップで、自社の健康経営のストーリーを整理することが可能です。

「戦略マップは、健康経営の全体像を可視化し、経営層と現場の共通言語として機能する」

引用:健康経営ガイドブック

戦略マップの構成要素と全体像

戦略マップは、以下の4層構造で整理されます。

各層が連動することで、健康経営の目的と施策が一貫した流れでつながります。

戦略マップの4層構造

  1. 経営理念・経営方針  

    企業の存在意義や中長期的なビジョン。健康経営はこの理念に基づいて推進されます。

  2. 健康経営の推進方針・目標(KGI)  

    健康経営によって達成したい成果を明文化。KGIがここに位置づけられます。

  3. 健康経営の重点取組領域  

    自社の健康課題に応じて、重点的に取り組むべき領域を設定します。

  4. 健康投資施策とKPI  

    具体的な施策と、それに紐づくKPI(重要業績評価指標)を設定します。

 引用:健康経営ガイドブック p.27

KGIとは?戦略マップの中核を担う“ゴール設定”

KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)は、健康経営を通じて企業が最終的に達成したい成果を示す指標です。

戦略マップでは、KGIが「健康経営の目的」を明確にし、すべての施策やKPIの方向性を決定づける基準となります。

KGI設定のポイント

経営課題と連動させる(例:人的資本経営、ESG戦略)

定量的に測定可能な指標を選ぶ

社内で共有しやすいシンプルな表現にする

KGIの設定例

  • 従業員のエンゲージメント向上

  • 離職率の低下

  • 生産性の向上

  • 組織の活力向上

  • 健康リスクの低減

戦略マップの作成手順【実践ガイド】

戦略マップは、以下のステップで作成するのが効果的です。

ステップ① 経営課題と健康課題の整理

  • 経営層へのヒアリングや経営計画の確認

  • 健康診断・ストレスチェック・勤怠データの分析

  • 組織課題(離職率、エンゲージメントなど)の洗い出し

ステップ② 健康経営の目的とKGIの設定

  • 「なぜ健康経営に取り組むのか?」を明文化

  • KGIを通じて、施策の方向性と評価軸を明確化

例:「従業員の健康と働きがいを高め、企業の持続的成長を実現する」

ステップ③ 重点取組領域と施策の選定

  • 自社の課題に応じて、重点領域を選定

施策例:メンタルヘルス対策、柔軟な働き方、健康教育の強化など

ステップ④ KPIの設定と整合性の確認

  • 各施策に対して、成果を測るKPIを設定

  • KPIがKGIや経営方針とつながっているかを確認

戦略マップ活用のメリット

戦略マップは、作成したあとにどう活用するかが肝心です。実際の運用を通じて、経営層との対話や施策の優先順位づけ、部門間の連携強化など、健康経営の推進に多くの効果をもたらします。

戦略マップを活用することで得られる主なメリット

  • 経営層との対話がスムーズになる

  • 健康施策の優先順位が明確になる

  • 部門間の連携が強化される

  • 健康経営優良法人認定の申請資料として活用できる

作成時の注意点とよくある落とし穴

戦略マップは強力なツールですが、作成や運用の過程で陥りやすい落とし穴も存在します。形だけ整えても、実効性が伴わなければ意味がありません。

戦略マップを効果的に機能させるために押さえておきたい注意点と、ありがちな失敗例を紹介します。

注意点① 作成自体が目的化しない

「戦略マップは“目的”ではなく、“手段”であることを忘れないこと」(ガイドブックより)

注意点② 経営層と現場の視点をつなぐ

経営戦略と現場の健康施策が分断されないように構造を設計

注意点③ KPIやアクションとの連動を意識する

戦略マップ上の要素が、実際の施策や評価指標とつながっていることが重要

まとめ:KGIを軸にした戦略マップで、健康経営を“戦略”に変える

戦略マップは、健康経営を単なる施策の集合体から、企業の成長を支える「戦略」へと昇華させるための強力なツールです。 特にKGIの設定は、すべての施策やKPIの“軸”となる重要なステップとなります。

まずは、自社の経営方針と健康課題を見つめ直し、KGIを明確にしたうえで、戦略マップを構築してみましょう。

そして、作って終わりではなく、運用し、改善し、進化させていくことが、真の健康経営への第一歩です。

MBK Wellness株式会社の、『健康経営支援サービス』では、健康経営を専門職コンサルタントが年間で企業の健康経営をサポートしています。

初めにじっくりヒアリングをさせて頂き、企業の特色・風土を理解したうえで健康経営の課題や強み・弱みを分析し、優先順位付けから施策の提案を行います。

その中で、戦略マップの作成についても、具体的で実践的なアドバイスを他社事例も含めて行います。

また、調査票記入では客観的な視点からアドバイスすることで、偏差値アップや順位向上につながっており、導入企業のご担当者様からも厚い信頼をお寄せいただいております。

さらに、健康経営施策となる教育動画やセミナー、効果検証ができるストレスチェックなど、健康経営に資するサービスを展開しております。

 導入事例や機能詳細をまとめた資料も無料でご提供しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

監修:佐々木玲子
監修:佐々木玲子
【所属:MBK Wellness株式会社 保健同人フロンティア事業本部 健康経営事業部 企画・マーケティング室 (管理栄養士/公認心理師)】 地域や医療機関、研究所およびフリーランスの活動を経て、当社にて保健指導、EAP(従業員支援プログラム)、研修、各種コンサルティングの企画・実施に従事。現在は、これまでの経験を活かし、企業人事の視点に立った、従業員の健康支援や人的資本投資に資するサービスの企画・開発を担当。 メンタル・フィジカルの両面から、従業員一人ひとりの「Well-being」の実現を目指し、企業の健康経営に基づく持続的成長を支援している。

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「保健同人社」として、1946年に結核療養のための指導啓発雑誌「保健同⼈」を旗上げし、1969年には家庭医学書『家庭の医学』などを手掛けたMBK Wellness株式会社 保健同人フロンティア事業本部は法人向けサービスを提供しています。自ら「健康経営」を体現し、Well-beingな社会を目指して企業・団体様をサポートします。
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