
【大規模法人向け】健康経営優良法人申請後こそが本番!フィードバックシート活用の実践ガイド
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フィードバックシートは、健康経営“改善の地図”
健康経営優良法人(大規模法人部門)の認定を目指して「健康経営度調査票」を提出した企業には、12月末に、経済産業省より「フィードバックシート」が交付されています。
これは単なる結果通知ではなく、次年度以降の健康経営を戦略的に進めるための“改善の地図”です。
■フィードバックシートは、調査票を提出した法人に交付されます
健康経営優良法人の認定可否にかかわらず、健康経営度調査票を提出した法人には、各設問のスコアや全国平均との比較、改善提案などを記載したフィードバックシートが交付されます。
■速報版と確定版の違いに注意
毎年12月頃に届くフィードバックシートは「速報版」であり、スコアや偏差値、順位は“内定値”です。正式な数値は、翌年3月に交付される「確定版」で確定します。
■認定の可否は「健康経営優良法人の適合状況」で確認可能
フィードバックシート7枚目の「健康経営優良法人の適合状況」欄に「〇」が記載されていれば、認定される見込みがあると判断できます。正式な認定通知は、2月中に順次送付される予定です。
■ホワイト500に該当するかどうかも、順位である程度判断可能です
大規模法人部門で「ホワイト500」に該当するかどうかは、速報版の時点ではまだ“内定”の段階ですが、フィードバックシートに記載された順位が500位以内であれば、選定される可能性が高いと考えられます。
フィードバックシートの読み解き方 : まずは“1枚目”に注目!
フィードバックシートの中でも、特に注目すべきは1枚目に掲載されている偏差値と、右側の帯グラフです。
ここには、貴社の健康経営の全体像が視覚的に示されています。
■注目ポイント ①:貴社のスコア(水色の帯グラフ)
どの項目で短く(=スコアが低く)なっているかを確認しましょう。
とびぬけて短い項目があれば、そこが優先的に改善すべき課題です。
■注目ポイント ②:業種平均(オレンジのダイヤマーク)との位置関係
水色の帯がオレンジのダイヤよりも左側にある場合、その項目は業種平均を下回っていることを意味します。同じ業種でも、自社より実施できているところがあるということは、もっとできるはず、すなわち「弱み」となる部分のため、優先的に改善すべき項目となります。
■注目ポイント ③:すべての項目が業種平均を超えている場合
業種トップ層とのスコア差に注目しましょう。 差が大きい項目は、今後の成長余地(伸びしろ)と捉え、施策をさらに強化するチャンスです。
企業の成熟度別 : フィードバックシート活用のポイント
健康経営の初期段階:課題の整理ができていない企業向け
■健康経営で解決したい企業課題の整理
健康経営の第一歩は、「何のために取り組むのか?」という目的の明確化です。 たとえば、離職率の高さ、プレゼンティーズム、メンタル不調、職場のコミュニケーション不足など、経営課題と健康課題の接点を見つけることが重要です。
■自社の健康課題の洗い出しと優先順位付け
フィードバックシートのスコアや偏差値、業種平均との比較から、相対的に弱い項目を特定します。さらに以下の社内データと照合し、多面的に課題を把握しましょう。
- ストレスチェックの集団分析結果
- ストレスチェック追加アンケートやエンゲージメントサーベイの結果
- 健康診断結果の傾向
加えて、拠点・事業所・地域、年齢・性別・勤続年数・雇用形態などの切り口でクロス分析を行うことで、定量・定性の両面から課題の全体像を可視化し、優先順位をつけた施策立案が可能になります。
健康経営が進んでいる企業向け:さらなる推進のために
■優先順位の高い課題への実現可能な施策の検討
課題が明確になったら、実現可能性と効果の両面から施策を検討します。
【例】
- メンタルヘルス対策: 相談窓口の設置、EAPの導入、ラインケア研修・セルフケア研修の実施 等
- 管理職教育: 管理職のヘルスリテラシー向上により従業員の生産性向上・職場環境改善・企業風土の醸成へ波及
- 女性の健康課題への対応: 月経・更年期・不妊治療への対策、相談体制の整備 等
- 介護と仕事の両立支援: 制度整備、情報提供、相談窓口の設置 等
- 高年齢従業員向け施策: 健康維持支援、役割設計の見直し、柔軟な働き方の導入 等
■評価~改善までのPDCAサイクルの構築
健康経営は「やって終わり」ではなく、継続的な改善が求められる経営活動です。 健康経営ガイドブック でもPDCAサイクルの定着が強調されています。
- Plan:課題特定と施策設計
- Do:施策の実行と現場浸透
- Check:KPIやストレスチェック等による効果測定
- Act:改善と次年度計画への反映
評価結果を戦略に変える:戦略マップとの連動
■健康経営は「経営戦略の一部」
健康経営は、単なる福利厚生ではなく、企業の持続的成長を支える戦略的投資です。
■戦略マップで“健康経営のストーリー”を描く
戦略マップとは、健康施策がどのように企業成果に結びつくかを因果関係で可視化するフレームワークです。
■フィードバックシートは“戦略の起点”
フィードバックシートは、戦略マップで描いた健康経営のストーリーに対して、現状の立ち位置を定量的に示す評価レポートです。
特に以下の視点が重要です
- 企業風土醸成に関する取り組みが、定量・定性の両面で把握されているか?
- 管理職・従業員のヘルスリテラシー向上が、KPIにどう反映されているか?
KPIの可視化:ストレスチェックを活用した効果測定
戦略マップでは、健康経営の成果を測るためのKPI(重要業績評価指標)の設定と可視化が強く推奨されています。
特に以下の3つは、企業の生産性や組織活力を測るうえで重要です
- アブセンティーズム(Absenteeism):病気や不調による欠勤日数
- プレゼンティーズム(Presenteeism):出勤しているが体調不良などで生産性が低下している状態
- ワーク・エンゲージメント:仕事に対する熱意・活力・没頭の度合い
これらの指標は、ストレスチェック制度等を活用することで、定期的かつ客観的に把握・改善することが可能です。
また、健康経営度調査票においても、これらのKPIの「測定状況」や「社内外への開示状況」が問われており、フィードバックシートのスコアや偏差値にも直結する重要な評価項目となっています。
たとえば
- アブセンティーズムを定量的に把握しているか?
- プレゼンティーズムを測定しているか?(例:WHO-HPQなど)
- ワーク・エンゲージメントを測定し、社内外に開示しているか?
これらのKPIを継続的にモニタリングし、戦略マップやPDCAサイクルと連動させることで、健康経営の成果を“見える化”し、経営層や社外ステークホルダーへの説得力ある説明が可能になります。
おわりに:フィードバックシートを“戦略ツール”に変える
フィードバックシートは、単なる評価結果ではなく、企業の健康経営を次のステージへ導く“戦略ツール”です。
戦略マップやKPIと連動させながら、以下の3つの視点で活用することが重要です。
- 現状把握:スコアや偏差値、業種平均との比較から、自社の立ち位置を客観的に把握
- 課題抽出と優先順位付け:社内データと照合し、改善すべき領域を明確化
- 戦略的改善と社内浸透:戦略マップやPDCAサイクルを通じて、施策を経営に結びつける
こうした一連の流れを通じて、健康経営は“取り組み”から“成果を生む仕組み”へと進化します。 そしてその成果は、従業員の健康だけでなく、組織の生産性、エンゲージメント、企業価値の向上へとつながっていきます。
■ 次の一歩に向けて
- フィードバックシートを読み解いたら、まずは社内で共有し、経営層と課題認識をそろえましょう。
- 可能であれば、戦略マップを作成し、健康施策と経営目標のつながりを可視化しましょう。
- KPIの測定体制を整え、効果検証と改善のサイクルを回していきましょう。
健康経営は、企業の未来をつくる“投資”です。
フィードバックシートを起点に、貴社らしい健康経営のストーリーを描いていきましょう。
MBK Wellness株式会社の、『健康経営支援サービス』では、健康経営を専門職コンサルタントが年間で企業の健康経営をサポートしています。企業の特色・風土を理解したうえで、フィードバックシートをしっかり読み解き、健康経営の課題や強み・弱みを分析し、優先順位付けから施策の提案を行います。調査票記入では客観的な視点からアドバイスすることで、偏差値アップ順位向上につながっており、導入企業のご担当者様からも厚い信頼をお寄せいただいております。
また、健康経営施策となる教育動画やセミナー、効果検証ができるストレスチェックなど、健康経営に資するサービスを展開しております。
導入事例や機能詳細をまとめた資料も無料でご提供しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。










