メンタルヘルス対策で重要な3つのマニュアルとは?おすすめツールも紹介
従業員に本来のパフォーマンスを発揮してもらい、生産性向上を目指すためには、心の健康であるメンタルヘルスの不調を防ぐ対策が重要です。
厚生労働省では、企業でメンタルヘルス対策を適切に実施するための手引などを記載したマニュアルを公開しています。
この記事では、メンタルヘルス対策で重要な3つのマニュアルに着目し、重要な内容について解説します。
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メンタルヘルス対策をマニュアルに沿って促進しよう
企業に求められるメンタルヘルス対策とは、従業員が心と精神の健康(メンタルヘルス)を保持しながら働けるよう、一次予防(未然予防)、二次予防(早期発見・早期対応)、三次予防(職場復帰支援)に努めることです。
厚生労働省では、メンタルヘルス対策の未然予防で重要な『ストレスチェック制度導入マニュアル』や、メンタルヘルス不調者の職場復帰支援に役立つ『心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き』などを公開しています。
メンタルヘルス対策は、衛生委員会や医師、産業保健スタッフなどと連携した取り組みが求められるため、企業で適切に実施するにはマニュアルに沿った計画が必要です。
メンタルヘルス対策で重要な3つのマニュアル
ここからは、メンタルヘルス対策の一次予防から三次予防において重要な3つのマニュアルを紹介します。
①ストレスチェック制度導入マニュアル
『ストレスチェック制度導入マニュアル』は、対象の事業所で毎年1回の実施が義務付けられているストレスチェックの導入・実施の手順をわかりやすくまとめた資料です。
主な記載内容は以下のとおりです。
- ストレスチェックとは
- ストレスチェックの実施手順
- ストレスチェック制度導入前の準備
- 国が推奨する57項目の質問票(職業性ストレス簡易調査票)
- ストレスチェック後の面接指導の実施と就業上の措置
- ストレスチェック後の職場分析と職場環境の改善
- ストレスチェックの留意点 など
ストレスチェック制度の導入に向けて、自社で事前に話し合うべき事項や必要な体制などをマニュアルを通じて把握できます。
②労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル
厚生労働省労働基準局安全衛生部の労働衛生課産業保健支援室が作成した『労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル』は、ストレスチェック制度の詳細な実施要件や留意事項が記載された資料です。
主な記載内容は以下のとおりです。
- ストレスチェック制度の趣旨・目的
- ストレスチェック制度の実施における留意事項
- ストレスチェック制度に基づく取り組み手順
- ストレスチェック結果の通知と通知後の対応
- ストレスチェック結果の記録と保持
- ストレスチェックの実施方法と実施体制
- ストレスチェックの対象労働者の要件
- ストレスチェック後の面接指導に関する要件
- 衛生委員会等における調査審議
- ストレスチェック結果に基づく集団ごとの集計・分析と職場環境の改善
- ストレスチェック制度に関する労働者の健康情報の保護 など
同マニュアルは、ストレスチェック制度の実務を担当する産業保健スタッフや保健師、衛生管理者などが、各事業場で適切に導入・運用するための進め方と留意点がまとめられています。
③心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き
厚生労働省の独立行政法人労働者健康安全機構が作成した『心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き』は、メンタルヘルス対策の三次予防である職場復帰支援における事例や、職場復帰に関する就業規則などをまとめた資料です。
主な記載内容は以下のとおりです。
- 心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の流れ
- 心の健康問題により休業した労働者の職場復帰後のフォローアップ
- 管理監督者および事業場内産業保健スタッフなどの役割
- 職場復帰支援に関して検討・留意すべき事項
- 心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援事例
- 心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き など
同マニュアルは、事業者の実態に即した職場復帰支援プログラムの策定に役立つもので、メンタルヘルス不調者の円滑な職場復帰を支援します。
マニュアルに沿ったストレスチェック導入・実施の流れ
ストレスチェック導入準備から実施までの流れについては、『ストレスチェック制度導入マニュアル』で以下のように記載されています。
- ストレスチェックの実施方法の決定や社内ルールの策定
- ストレスチェックの質問票の作成(ストレスチェックサーベイの導入も含む)
- ストレスチェックの配布と実施
- ストレスチェックの結果分析(評価・医師の面接指導の要否の判定など)
- ストレスチェックの結果通知
- 高ストレス者から面接指導の申出
- 医師や専門職による面接指導の実施
- 医師から就業上の措置の要否・内容に関する意見の聴取
- 高ストレス者に対する就業上の措置の実施
なお、ストレスチェックおよび面接指導に関しては、毎年労働基準監督署に所定の様式で状況報告をする必要があります。
マニュアルに沿った職場復帰支援の流れ
『心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き』では、職場復帰支援の流れを5つのステップで紹介しています。
- 病気休業開始及び休業中のケア
- 主治医による職場復帰可能の判断
- 職場復帰の可否の判断及び職場復帰支援プランの作成
- 最終的な職場復帰の決定
- 職場復帰と復帰後のフォローアップ
職場復帰支援に向けて、あらかじめ職場復帰支援プランの作成や関連規定の整備などが必要です。
計画したプランは、衛生委員会等において調査審議を行い、最終的にルール化して労働者に周知する流れとなります。
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まとめ
この記事では、メンタルヘルス対策のマニュアルについて以下の内容で詳しく解説しました。
- メンタルヘルス対策で重要な3つのマニュアル
- マニュアルに沿ったストレスチェック導入・実施の流れ
- マニュアルに沿った職場復帰支援の流れ
厚生労働省では、メンタルヘルス対策におけるストレスチェック制度の導入・実施、メンタルヘルス不調者に対する職場復帰支援の手引に関する重要なマニュアルを公開しています。
ストレスチェック制度は法律で義務化されている制度のため、マニュアルに沿って適切に実施する必要があります。
保健同人フロンティアが提供する『HoPEサーベイ』では、自社の課題に即した設問でのストレスチェックの実施や、ストレスチェックの結果分析、データを活用した高ストレス者へのフォローまで包括的にサポートしています。
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