
従業員のメンタルヘルス対策を強化する秘訣!3つの予防の段階と適切な対応方法
組織と個人のパフォーマンスを向上させたい場合、従業員の心の健康状態であるメンタルヘルスの対策を強化するための取り組みが効果的です。
具体的には、メンタルヘルス不調の発生を予防する一次予防をはじめ、早期発見・対応につなげる二次予防、不調者の職場復帰を支援する三次予防でそれぞれ適切な対応が求められます。
この記事では、従業員のメンタルヘルス対策を強化する秘訣として、3つの予防の段階と適切な対応方法を紹介します。
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目次[非表示]
- 1.従業員のメンタルヘルス対策とは
- 2.メンタルヘルス対策の3つの予防の段階と施策
- 2.1.①一次予防(未然防止)
- 2.2.②二次予防(早期発見・早期対応)
- 2.3.③三次予防(職場復帰支援)
- 3.メンタルヘルス対策の一次予防を強化する重要ポイント
- 3.1.①セルフケア
- 3.2.②ラインケア
- 3.3.③事業場内産業保健スタッフ等によるケア
- 3.4.④事業場外資源によるケア
- 4.効果的なメンタルヘルス対策の実施方法
- 4.1.ストレスチェック制度の活用と結果の分析
- 4.2.職場環境改善の具体的な取り組み
- 4.3.メンタルヘルス研修の効果的な実施方法
- 5.メンタルヘルス対策における注意点
- 5.1.プライバシーへの配慮
- 5.2.継続的な取り組みの重要性
- 6.メンタルヘルス対策におすすめのHoPEサーベイ
- 7.まとめ
従業員のメンタルヘルス対策とは
メンタルヘルス対策は、従業員の心の健康を守るために企業が行う取り組みです。ここでは、従業員のメンタルヘルス対策について詳しく解説します。
会社におけるメンタルヘルスの問題
近年、仕事や職業に関して強い不安やストレスを感じている労働者の割合が高くなっています。
厚生労働省の『令和5年労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要』によると、約8割の労働者が仕事や職業生活に関して強い不安、悩み、ストレスを感じているとされています。
このような状況下で、企業はメンタルヘルス対策の強化や働き方改革の推進など、労働者のストレス軽減に向けた取り組みを進めることが重要となっています。
従業員の心の健康を守ることは、企業の生産性向上や人材確保にも直結する重要な課題です。
メンタルヘルス対策を行うことの重要性
メンタルヘルス対策は、労働者の心の健康を保持増進するために事業者が講ずるべき措置として、『労働安全衛生法第70条の2』に基づいて定められています。
効果的なメンタルヘルス対策を実施することで、従業員の健康維持・増進だけでなく、組織全体の士気や生産性の向上にもつながります。
具体的には、従業員の離職率低下、欠勤率の減少、業務効率の向上などが期待できます。また、企業イメージの向上や人材確保にもプラスの影響を与えることができるでしょう。
メンタルヘルス対策の3つの予防の段階と施策
メンタルヘルス対策は、一次予防・二次予防・三次予防の3段階で適切な対応を行います。それぞれの段階における具体的な取り組みについて解説します。
①一次予防(未然防止)
一次予防では、メンタルヘルス不調の未然防止に向けて、従業員がストレスを感じない労働環境づくりや現場での対人関係の問題解消、従業員への情報提供などに取り組みます。
例えば、ストレスチェックサーベイやアンケート調査ツールで従業員のストレスを可視化し、問題点を抽出します。
ストレスチェックで高ストレス者と判定された従業員や従業員のストレスの原因が過酷な労働内容や長時間残業にある場合、早期に対応・改善しなければなりません。
また、従業員のセルフケア能力を高めるために、メンタルヘルス研修を企画・実施するのも効果的です。
②二次予防(早期発見・早期対応)
二次予防では、メンタルヘルス不調者を早期発見し、それぞれの状態に応じた適切な措置をとります。
例えば、社内外でメンタルヘルス相談窓口を設置し、従業員がいつでも気兼ねなく自身の悩みを相談できる環境づくりをします。
また、管理職が普段のコミュニケーションの中で不調気味な部下に声をかけて、産業医や人事に連携することも望ましいです。
さらには、産業医・保健スタッフなどの専門職や医師と連携をとり、メンタルヘルス不調者一人ひとりに最適な対応を行うことで二次予防を強化できます。
③三次予防(職場復帰支援)
三次予防は、メンタルヘルス不調で休職中の従業員に対する職場復帰支援や、メンタルヘルス不調の再発・再燃防止のための取り組みにあたります。
医療的なサポートが必要とされるため、産業医や主治医、産業保健スタッフや臨床心理士等、複数の専門家の見解を踏まえた適切な対応を検討します。
例えば、専門職による定期的なカウンセリングで従業員の心の状態を把握し、職場復帰プログラムの実施で職場復帰を支援します。
メンタルヘルス対策の一次予防を強化する重要ポイント
メンタルヘルス不調の発生数の抑制には、一次予防の強化が非常に効果的です。ここでは、一次予防の対策を強化する4つの重要ポイントを解説します。
①セルフケア
従業員自身でストレスの予防・対応ができるよう、セルフケアを強化するための研修やストレスチェックなどを実施します。
セルフケアは正しい知識がないと効果が見込めないため、管理監督者を含めたすべての従業員を対象として情報共有や教育を行います。
ストレスチェックは、厚生労働省が公開している『ストレスチェック制度導入マニュアル』を参考にすることが望ましいです。
ストレスチェックサーベイを導入すれば、アンケート調査と結果の収集、分析まで効率よく実行できるため、データに基づいたセルフケアを実施できます。
②ラインケア
ラインケアとは、管理監督者が部下の不調にいち早く気づき、声をかけることを指します。
管理監督者は、日頃から労働環境や現場の業務、そして従業員の健康状態に意識を向けてケアをする必要があります。
管理監督者にメンタルヘルス対策の正しい知識を習得させるためには、ラインケア研修の実施が望ましいです。
研修は、明確な目標設定や効果測定、次の研修に向けた改善を行い、PDCAサイクルを回すことでより高い効果に期待できます。
③事業場内産業保健スタッフ等によるケア
企業に属する産業医や保健師、臨床心理士などの専門的な知見とノウハウを活かすことで、セルフケアとラインケアの取り組みがより効果的なものとなります。
例えば、衛生委員会の実施による職場環境の調査や意見交換、メンタルヘルス不調者の対応を一元管理するための相談窓口の設置などを検討します。
また、メンタルヘルス対策の実施状況の把握や評価、見直しができる体制の構築も重要です。
④事業場外資源によるケア
事業場外資源によるケアとは、外部の機関の協力を経て、EAP(従業員支援プログラム)やカウンセリング、相談窓口の設置などを行うことです。
例えば、病院やクリニック、地域保健機関に加えて、メンタルヘルスケアの専門知識を有する外部サービスと連携し、メンタルヘルス対策を強化します。
EAP(従業員支援プログラム)を提供する外部サービスでは、一次予防~三次予防まで総合的なサポートを提供しているケースもあります。
自社に専門知識やリソースが足りない場合には、メンタルヘルスの可視化や分析、施策立案などをトータルサポートしているサービスを選ぶことが望ましいです。
効果的なメンタルヘルス対策の実施方法
効果的なメンタルヘルス対策を実施するためには、具体的な方法を知ることが重要です。ここでは、効果的なメンタルヘルス対策の実施方法について詳しく解説します。
ストレスチェック制度の活用と結果の分析
ストレスチェックとは、労働者のメンタルヘルス不調を未然に防ぐために行われる検査のことを指します。
従業員自身のストレスへの気づきを促すとともに、職場環境の改善につなげることを目的としている制度です。
ストレスチェックの結果を活用し、働きやすい職場環境づくりに役立てることで、メンタルヘルス不調そのものの未然防止につながります。
具体的には、高ストレス者の面接指導や、職場ごとの集団分析結果を基にした職場環境改善などが挙げられます。
職場環境改善の具体的な取り組み
職場環境を改善するには、職場環境における問題を把握し、その改善策を講じる必要があります。
職場環境改善の具体的な取り組みとしては、労働時間の改善、適切な人事配置、業務改善、評価制度の見直しなどが挙げられます。
例えば、長時間労働の是正、適切な業務分担、コミュニケーションの活性化、公平な評価制度の導入などが効果的です。
また、従業員の声を聞く機会を設けたり、ワークライフバランスを推進したりすることも重要な取り組みとなります。
メンタルヘルス研修の効果的な実施方法
メンタルヘルス研修は、心の健康についての正しい知識、ストレスへの気づきと対処方法、人間関係の手法等についての研修を行います。
効果的な研修を実施するためには、対象者に応じた内容や形式を選択することが重要です。
例えば、管理職向けには部下のメンタルヘルスケアに関する内容を、一般従業員向けにはセルフケアの方法を中心に取り上げるなどの工夫が必要です。
また、事業場内外の相談体制の整備、ストレスへの気づきの機会の付与なども重要な要素となります。
メンタルヘルス対策における注意点
メンタルヘルス対策を実施する際には、いくつかの注意点があります。ここでは、メンタルヘルス対策における注意点について詳しく解説します。
プライバシーへの配慮
従業員が抱えるメンタルヘルスに関する情報は、個人情報であり、慎重に取り扱う必要があります。
従業員のプライバシーを守るために情報管理を徹底し、本人の同意なしに情報を開示しないなどの配慮が不可欠です。
具体的には、ストレスチェックの結果や面談内容を厳重に管理し、アクセス権限を限定するなどの対策が求められます。
また、相談窓口や面談場所の設定においても、プライバシーが守られる環境を整えることが重要です。
継続的な取り組みの重要性
メンタルヘルス対策は一時的な取り組みではなく、継続的に実施することが重要です。
定期的なストレスチェックや研修の実施、職場環境の改善など、PDCAサイクルを回しながら継続的に取り組むことで、より効果的なメンタルヘルス対策が可能となります。
また、社会情勢や働き方の変化に応じて、対策内容を適宜見直し、改善していくことも必要です。
継続的な取り組みによって、従業員の心の健康を長期的に支援し、組織全体のメンタルヘルス向上につなげることができます。
メンタルヘルス対策におすすめのHoPEサーベイ
保健同人フロンティアが提供する『HoPEサーベイ』は、組織と個人に対してストレスチェックを実施し、結果分析からメンタルヘルス不調者の特定と適切なアプローチを支援するサービスです。
わかりやすいグラフによるレポート機能では、組織全体のストレス傾向や従業員個々のストレス状況、さらにはWell-beingスコアやエンゲージメントなども可視化できます。
また、HoPEサーベイの結果に基づいて、保健同人フロンティアのEAPコンサルタントが組織改善をサポートし、理想的な健康経営の実現に寄与します。
メンタルヘルス対策の一次予防〜三次予防まで、包括的なサービスを提供しており、サポート体制も充実しているため導入・運用も安心です。
まとめ
この記事では、メンタルヘルス対策について以下の内容で解説しました。
- メンタルヘルス対策の3つの予防の段階と対策
- メンタルヘルス対策の一次予防を強化する重要ポイント
- 効果的なメンタルヘルス対策の実施方法
- メンタルヘルス対策における注意点
従業員のメンタルヘルス対策は、企業の生産性向上と従業員の健康維持に不可欠な取り組みです。
効果的な対策を実施するためには、一次予防から三次予防までの3つの段階を意識し、適切な施策を講じることが重要です。
ストレスチェック制度の活用、職場環境の改善、メンタルヘルス研修の実施など、具体的な取り組みを継続的に行うことで、従業員の心の健康を守ることができます。
また、プライバシーへの配慮や継続的な取り組みの重要性を忘れずに、組織全体でメンタルヘルス対策に取り組むことが求められます。
保険同人フロンティアが提供する『HoPEサーベイ』は、従業員のストレス状況や職場環境を可視化し、改善につなげられるサービスです。
独自のストレスチェックにより、Well-beingスコアを網羅し、組織と個人のストレス値を多角的に検出できます。
HoPEサーベイの多彩な機能や導入メリットについて、詳しく解説した資料を無料公開していますので、ぜひこの機会にご覧ください。