ストレスチェックの外部委託先を選定する基準とは?失敗しないサービスの選び方
ストレスチェックを外部機関に委託する際、自社に最適なサービスの選定基準がわからない担当者様も多いのではないでしょうか。
ストレスチェックをより有意義なものにするには、専門家によるデータ分析やフィードバックなどのサポートが必要とされます。
この記事では、ストレスチェックの外部委託先を選定する基準について詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.ストレスチェックの外部委託とは
- 2.外部委託した場合のストレスチェックの流れ
- 2.1.①社内での実施体制の確認
- 2.2.②ストレスチェックの実施
- 2.3.③高ストレス者への対応
- 2.4.④職場環境改善に向けたフィードバック
- 3.ストレスチェックの外部委託における3つの利点
- 3.1.専門的な知見によるストレスチェックの分析
- 3.2.データに基づいた高ストレス者の選定
- 3.3.組織や個人のストレス状態に応じた助言
- 4.ストレスチェックの外部委託先の選定基準
- 4.1.サービスと料金のバランスが適切か
- 4.2.ストレスチェックの実施方法は選択できるか
- 4.3.産業医との連携があるか
- 4.4.セキュリティ体制が厳重であるか
- 5.まとめ
ストレスチェックの外部委託とは
ストレスチェックは、従業員の心理的なストレスを把握するための検査です。
社内にストレスチェックの専門家が不在であるか、リソース不足で実施が難しい場合は外部委託する方法も考えられます。
外部の専門機関にストレスチェックを委託することで、社内のリソースを割かずに従業員のストレス状態を可視化および把握できます。
さらに、外部委託先によっては、ストレスチェックと併せて面接指導や集団分析も委託できるケースもあります。
外部委託した場合のストレスチェックの流れ
ここでは、外部委託した場合のストレスチェックの流れについて詳しく解説します。
①社内での実施体制の確認
ストレスチェックの外部委託をする前に、実施体制を決めておく必要があります。
社内での責任者や担当者を決め、ストレスチェックにおける業務を社内と外部委託先でどのように分担するかを決めます。
また、従業員の積極的な参加を促すために、ストレスチェックを実施する目的や意義を社内全体で共有しておくことが大切です。
②ストレスチェックの実施
導入前の準備を終えたあとは、外部委託先が設けたストレスチェックの手法を用いて検査を実施します。
紙のアンケートによる受検やITツールを使ったWeb受検などがあり、ストレスチェック後の面接指導の委託の有無の決定も必要です。
たとえば、保健同人フロンティアの『HoPEサーベイ』のストレスチェックなら、会社メールアドレスを持っていなくてもスマートフォンで手軽にWeb受検ができるため、受検率アップと紙の印刷代等のコスト削減につながります。
さらに、メンタルヘルス不調者へのカウンセリングにも対応しているため、面接指導に手を上げない従業員にも、迅速な従業員のフォローが行えます。
③高ストレス者への対応
ストレスチェックの結果、高ストレスの数値が出た従業員に対しては、面接指導が推奨されます。ただし、面談を受けるかどうかは本人次第です。
自社に産業医が在籍していない場合、外部委託先から紹介された産業医が面接を担当します。
そのため、産業医の在籍の有無に関わらず、ストレスチェックから面接指導までの流れがスムーズになります。
④職場環境改善に向けたフィードバック
ストレスチェックの外部委託では、集団分析にも対応してもらえる場合があります。
集団分析は、部署や年齢、職位ごとの回答データの分析とフィードバックが行われるため、データに基づいた専門的なアドバイスを受けられるのがメリットです。
また、業務量や人間関係におけるストレスレベルを明確にできるため、人員補充やコミュニケーションの活性化を図るなどの改善が行えます。
ストレスチェックの集団分析は、職場環境改善に向けた課題発見と解決において有効な手段です。
ストレスチェックの外部委託における3つの利点
ストレスチェックを外部委託した場合、専門的なストレス調査や多面的なデータ分析、質の高いフィードバックなどのサービスを受けられます。
ここでは、ストレスチェックの外部委託における利点を詳しく説明します。
専門的な知見によるストレスチェックの分析
ストレスチェックを外部委託すると、専門的な知見を持つスタッフによる面接指導やストレスチェックの集団分析、そのフィードバックを受けられるため、専門家の人材確保にかかる負担を軽減できます。
産業医や保健師などを確保する手間が省略されるだけではなく、高ストレス者がいた場合に迅速な面接指導の対応が可能や適切な分析による職場環境改善が可能です。
ストレスチェックに精通したリソースがいない会社でも、手間をかけることなくストレスの原因を特定できます。
データに基づいた高ストレス者の選定
高ストレス者は、ストレスチェックの結果に基づいて選定されます。
会社の意見を踏まえたうえで、業務上のストレス要因や心身のストレス要因、周囲のサポート状況なども加味して、高ストレス者の選定が行われます。
高ストレス者と判断された場合は、本人の同意を得た場合のみ会社に通知されるため、個人情報保護法の観点でも安心してストレスチェックの実施が可能です。
組織や個人のストレス状態に応じた助言
組織と個人のストレスの可視化により、労働条件や人事評価、人間関係など、どの要素で課題があるか特定されます。
その後、外部委託先の専門家が課題の解決に向けたアドバイスを行います。
ストレスチェックの実施方法や結果の提供方法、高ストレス者に対するアプローチなどは外部委託先によって多種多様です。
ストレスチェック実施だけに留まらず、実施後のサポート範囲まで事前に確認しておきましょう。
ストレスチェックの外部委託先の選定基準
ここでは、自社に最適なストレスチェックの外部委託先を選定する基準を紹介します。
サービスと料金のバランスが適切か
ストレスチェックの外部委託先を選定する際、サービス内容に合った料金設定であるかどうかに着目します。
代行する業務内容や範囲によって料金が大きく変わるため、自社の課題を整理したうえでサービスを選定するのがポイントです。
費用対効果の高いサービスを選定したいのであれば、複数サービスを比較検討することも大事です。
ストレスチェックの実施方法は選択できるか
ストレスチェックの実施方法を自由に選べる外部委託先なら、従業員のニーズに沿った運用が可能です。
たとえば、Web受検ができるストレスチェックであれば、従業員が出先にいる場合やリモートワークをしている場合でも気軽に受けられます。また、スマートフォンでの受検に対応しているサービスもあります。
社内のパソコンが共有で使用されている場合や、パソコン操作に慣れていない従業員が多い場合、紙でのストレスチェックのほうが適しているケースもあります。
ストレスチェックの効率的な運用とデータを活用した施策の改善を目指すなら、紙ベースよりもWeb受検のほうがメリットが多いです。
産業医との連携があるか
ストレスチェックの外部委託先が産業医と連携しており、高ストレス者へのフォロー体制も整っている場合、面接指導までスムーズに進みます。
高ストレス者に該当する従業員がいた場合、仕事のモチベーション低下や離職につながるリスクがあるため、迅速に対応しなければなりません。
産業医が外部リソースであれば、より客観的な視点で改善策を提案してもらえます。また、自社の産業医との面接に抵抗がある従業員をフォローできるのもメリットです。
セキュリティ体制が厳重であるか
ストレスチェックを外部委託する際は、セキュリティ体制が充実している業者を選ぶ必要があります。ストレスチェックは、膨大な個人情報を取り扱うため、厳重な管理が必要です。
個人情報を適切に取り扱う体制を整備している業者は、プライバシーマークの使用が認められています。
そのため、プライバシーマークを取得しており、セキュリティレベルの高いストレスチェックを提供している外部委託先の選定が重要です。
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まとめ
この記事では、ストレスチェックの外部委託先の選定する基準について以下の内容で解説しました。
- 外部委託した場合のストレスチェックの流れ
- ストレスチェックを外部委託する利点
- ストレスチェックの外部委託先を決める基準
ストレスチェックは、従業員のメンタルヘルス不調の原因を把握するために行われます。
ストレスチェックを外部委託する利点は、専門的な知見によるストレス調査や高ストレス者へのフォローなどがあります。
外部委託先を選ぶ際は、料金設定や実施方法の種類、産業医との連携の有無、セキュリティ体制に着目する必要があります。
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