健康経営におけるエンゲージメントの関係性とは?従業員のやる気を上げる秘訣
健康経営を推進するための取り組みは、従業員のエンゲージメントが高い状態であればあるほど円滑に進められます。
しかし、エンゲージメントを向上させる方法や、現在の状況を把握するのが難しいケースもあります。
そのような場合、エンゲージメント調査の結果に基づき、働き方改革やコミュニケーションの促進などを行うことで、課題の解決につながります。
この記事では、健康経営におけるエンゲージメントの関係性や従業員のやる気を高める秘訣について詳しく解説します。
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健康経営とエンゲージメントの関係性とは
健康経営とは、従業員などの健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。
健康経営の取り組みにおいて、従業員のメンタルヘルスを支援するためには、エンゲージメントの度合いが重要になってきます。
エンゲージメントが高い状態であれば、メンタルヘルスも良好な状態かつ従業員が仕事や会社に対してやりがいや誇りを持つようになり、健康経営をより推進できるようになります。
健康経営の推進で重要なエンゲージメントの概念
ここでは、健康経営の推進で重要とされているワークエンゲージメントと従業員エンゲージメントの概念について、詳しく解説します。
ワークエンゲージメント
ワークエンゲージメントとは、従業員が仕事に対して肯定的になっている状態のことです。これにより、会社全体の業務パフォーマンスの向上が望めます。
ワークエンゲージメントは、仕事への熱意・没頭・活力の3つの要素から成り立っており、高い状態を保つことで従業員の幸福感も高まります。
そのため、会社の生産性や活気を向上させるためには、ワークエンゲージメントを高める取り組みが必要です。
従業員エンゲージメント
従業員エンゲージメントとは、企業が目指す姿や方向性を、従業員が理解・共感し、その達成に向けて自発的に貢献しようという意識を持っている状態のことです。
単純な満足度とは違い、会社を信頼し、自ら会社に貢献したいという意欲を含んだ状態になるため、従業員エンゲージメントを高めることは、企業成長に大きく貢献し、離職防止にも役立ちます。
従業員エンゲージメントの要素は、理解度、共感度、行動意欲の3つから成り立っており、会社の理念への高い理解とともに会社や組織、同僚に対して共感を持つことで仕事におけるさまざまな行動につながるという考え方が特徴です。
従業員のモチベーション向上や離職率低下を目指す取り組みでは、従業員エンゲージメントについても高める必要があります。
ワークエンゲージメント向上が健康経営に与える効果
ここでは、ワークエンゲージメントを高める施策が健康経営にどのような効果を与えるのか解説します。
従業員のやる気アップで業務パフォーマンスが向上
ワークエンゲージメントの向上で従業員のやる気が高まると、会社の生産性向上につながります。
従業員が熱意を持って仕事に取り組むようになり、スキルアップへの取り組みや仕事に対する前向きな提案が増え、業務パフォーマンスが改善されます。
また、生産性向上に伴い、会社の雰囲気も良くなるため、企業イメージアップにもつながるのもメリットです。
チームの結束力が高まり人間関係の改善につながる
ワークエンゲージメントの向上は、職場におけるチームの結束力を高める要因となり、目標達成にプラスの影響をもたらします。
チームの結束力が高まることで、メンバーに対して仕事や個人的な悩みの相談がしやすくなり、課題の解決が円滑になります。
また、職場の雰囲気や人間関係も改善されるため、働きやすい職場環境づくりが可能です。
心身の健康維持でストレスの排除
ワークエンゲージメントが高い状態になると、従業員の心身の健康維持もしやすくなり、メンタルヘルス対策になります。
従業員の満足度が高まり、ストレスの軽減がされるため、離職率の低下にも期待できます。
従業員のストレスを排除するためには、一人ひとりの健康状態に着目し、労働環境の改善や従業員フォローの実施などの取り組みが欠かせません。
健康経営実現に向けたワークエンゲージメントを高める秘訣
ここでは、健康経営実現に向けたワークエンゲージメントを高める秘訣について詳しく解説します。
従業員のエンゲージメントを調査する
従業員のエンゲージメントを調査し、会社における職場環境の現状を把握することが重要です。
従業員の普段の勤務態度が良好だったり、仕事が円滑にできていたりしても、実際のエンゲージメントは高くない場合もあります。
そのような従業員を放置してしまうと、離職や休職などに発展してしまう可能性も捨てきれません。
エンゲージメントの調査方法にはさまざまな手法がありますが、アンケートの実施や外部サービスを利用して調査するのが一般的です。
従業員のエンゲージメントを可視化するために、詳細な項目を調査できるアンケートツールや、従業員が受検しやすい外部サービスを選定するのが望ましいです。
働き方改革の実施
エンゲージメントの向上には、労働条件の改善に向けた取り組みも必要です。
長時間労働が当たり前な労働環境では、従業員の働きがいが低下することが考えられます。
近年は、フレックスタイム制度やテレワークなどの多様な働き方が増えてきています。
エンゲージメントを向上させたい場合、従業員の課題やニーズに合わせて、多様な働き方を導入するのが望ましいです。
コミュニケーションの機会を増やす
社内コミュニケーションの機会を増やして活発化させると、ワークエンゲージメントが高まりやすくなります。
風通しが良く、意見が言いやすい環境を整え、従業員同士で褒め合う習慣を設けることで、社内のコミュニケーションを活性化できます。
業務の充実感を高める
従業員に会社の理念や自分の役割を知ってもらい、業務への充実感を高めてもらう取り組みが必要です。
上司自らが従業員への期待感を伝えたり、従業員のスキルアップをさせたりすることで、より業務への真剣度が増してやりがいも向上します。
また、給与や評価、仕事内容などのヒアリングを行い、従業員に寄り添う姿勢を示すと、従業員が上司に頼りやすくなり、仕事上のストレスの軽減にも期待できます。
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まとめ
この記事では、健康経営におけるエンゲージメントについて以下の内容で解説しました。
- 健康経営とエンゲージメントの関係性
- ワークエンゲージメントを高めて期待できる効果
- ワークエンゲージメントを高める秘訣
健康経営を効果的に行うには、エンゲージメントを高めて、従業員が会社に対してやりがいや誇りを持つ状態にすることが大切です。
ワークエンゲージメントが高まれば、業務パフォーマンスや人間関係の改善、ストレス要因の排除に期待できます。
ワークエンゲージメントを高めるには、まず自社のエンゲージメント調査を行い、必要に応じて働き方改革やコミュニケーションの活性、充実感の向上への取り組みが必要となります。
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