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ストレスチェック後の高ストレス者への医師面談とは?ストレスチェック後にやるべき人事対応ガイド


ストレスチェックは、従業員のメンタルヘルスを守るための重要な制度です。

特に、ストレスチェック後に実施される医師による面接指導(医師面談)は、高ストレス者への個別フォローとして、早期発見・予防に直結する対応です。

本記事では、企業の人事担当者・ストレスチェック実施者向けに、「医師面接指導の流れ」「面談希望者を増やすための工夫」「実施時の注意点」など、個人ケアに特化した対応ポイントを詳しく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.ストレスチェック後の対応は「個人へのフォロー」が第一歩
  2. 2.医師面談につなげるための第一歩:結果の即時フィードバック
  3. 3.医師面談希望者を増やすには?メリットの周知と導線設計がカギ
  4. 4.医師面接指導の流れと役割
  5. 5.面談実施による企業と従業員のメリット
  6. 6.面談実施時の注意点
  7. 7.「HoPEサーベイ」で医師面談の実施率を高める
  8. 8.まとめ

ストレスチェック後の対応は「個人へのフォロー」が第一歩

ストレスチェック後の対応には、「個人へのフォロー」と「組織へのフォロー」がありますが、まず重要なのは高ストレス者への個別対応です。

医師面接指導は、『労働安全衛生法第66条8項』に基づき、一定規模以上の事業場で義務化されており、メンタル不調の予防・早期発見に向けた制度的な仕組みです。

なお、弊社が2024年度に実施したストレスチェック(対象者数:35万人)の結果では、全体の平均で高ストレス者の割合は13.3%でした。

これは、企業規模や業種に関係なく、一定の割合で高ストレス者が存在することを示しており、企業としての対応の必要性を裏付けています。

※上記データの参照元は以下の資料です。興味がある方はぜひダウンロード(無料)してみてください。

医師面談につなげるための第一歩:結果の即時フィードバック

ストレスチェック後は、結果を従業員に速やかにフィードバックすることが極めて重要です。時間が空いてしまうと、従業員の関心が薄れたり、医師面談の必要性を感じにくくなったりするため、結果通知は「即時性」が鍵となります。

弊社が提供するストレスチェック「HoPEサーベイ」では、WEB受検後すぐに個人結果が画面上に表示され、ストレスの状態をわかりやすく把握できます。これにより、従業員が自分の状態を客観的に認識し、医師面談への関心を高めることが可能になります。

医師面談希望者を増やすには?メリットの周知と導線設計がカギ

医師面談は、本人の希望がなければ実施できません。

したがって、企業側は「医師面談を受けるメリット」を従業員にしっかり伝える必要があります。

たとえば、

  • メンタル不調の早期発見・予防につながる
  • 業務負荷の調整や配置転換などの就業上の措置が受けられる
  • 医療機関との連携がスムーズになる

といった具体的な利点を社内で周知することで、従業員が「手を挙げやすい」環境を整えることができます。

さらに、医師面談希望の導線が複雑だと、申し出のハードルが上がってしまいます。「HoPEサーベイ」では、結果画面からワンクリックで医師面談希望を申請できる設計となっており、実際にある企業では希望者数が従来の2倍に増加した事例もあります。

事例紹介:【第一生命保険株式会社様】 ストレスチェックHoPEサーベイ導入事例はこちら|保健同人フロンティア

医師面接指導の流れと役割

医師面談は、以下のステップで進行します。

① 結果通知と面談勧奨

高ストレス者と判定された場合、実施者(医師、保健師など)またはその指示を受けた実施事務従事者が、本人に直接通知し、面接指導の申出を勧奨します。

② 事業者から医師への情報提供

面談を希望した従業員について、事業者(主に人事)は医師に対して職場状況(労働時間、業務内容、残業状況など)を共有します。

③ 医師面接指導の実施

医師が従業員と面談を行い、ストレス要因や心身の状態を聴き取ります。面接指導の結果は、医師が事業者に意見書として提供し、それをもとに事業者が必要に応じて就業上の措置(業務軽減、配置転換など)を検討します。

関連記事:ストレスチェックにおいて産業医が行う面談指導の役割と実務ガイド

面談実施による企業と従業員のメリット

医師面談を実施することで、企業と従業員双方に以下のようなメリットが期待できます。

  • メンタル不調の重症化・長期欠勤の予防
  • 就業調整や医療機関との連携がスムーズに
  • 離職防止による採用・教育コストの削減

従業員の不調を早期に把握し、適切な対応を取ることで、企業全体の生産性や定着率にも好影響を与えます。

面談実施時の注意点

医師面談を円滑に進めるためには、以下のポイントに注意が必要です。

  • 面談希望者には迅速に対応(申し出から1か月以内が目安)
  • 面談結果は5年間保存(電子保存も可、セキュリティ対策必須)
  • 面談は本人の希望が前提(強制は不可)
  • 外部相談窓口の設置も有効(匿名性を担保)

従業員が安心して申し出できる環境づくりが、面談の実効性を高める鍵となります。

「HoPEサーベイ」で医師面談の実施率を高める

弊社が提供するストレスチェック「HoPEサーベイ」は、医師面談への導線設計や即時フィードバック機能により、面談希望率の向上を支援します。

【HoPEサーベイの主な特徴】

  • WEB受検後すぐに結果を表示、個人への即時フィードバックが可能
  • 医師面談希望の導線が明確で、申し出しやすい設計
  • 面談希望率が2倍に増加した企業事例あり

ストレスチェックの実施だけで終わらせず、個人へのフォローを確実に行いたい企業様に最適なソリューションです。

まとめ

医師面接指導は、ストレスチェック後の個人ケアとして、従業員のメンタル不調を防ぐために欠かせない対応です。企業の人事担当者は、以下のポイントを押さえて運用することが求められます。

  • 結果の即時フィードバックで関心を維持する
  • 医師面談のメリットを社内で周知する
  • 申し出しやすい導線設計を整える
  • 面談希望者には迅速かつ丁寧に対応する

HoPEサーベイ」は、こうした一連の流れをスムーズに支援し、医師面談の実施率向上に貢献します。ストレスチェックの運用を見直したい方は、ぜひ導入をご検討ください。

導入事例や機能詳細をまとめた資料を無料でご提供しています。お気軽にお問い合わせください。


もっと知りたい方へ

・医師面接指導から職場環境改善につなげる方法はこちら→医師面接指導の結果を職場改善に活かす方法|ストレスチェックを組織改善につなげる実践ポイント

・ストレスチェックの義務についてはこちら→法律で義務化されているストレスチェックとは?対象の会社や守らなかった場合の罰則 | 保健同人フロンティア

監修:佐々木玲子
監修:佐々木玲子
【所属:MBK Wellness株式会社 保健同人フロンティア事業本部 健康経営事業部 企画・マーケティング室 (管理栄養士/公認心理師)】 地域や医療機関、研究所およびフリーランスの活動を経て、当社にて保健指導、EAP(従業員支援プログラム)、研修、各種コンサルティングの企画・実施に従事。現在は、これまでの経験を活かし、企業人事の視点に立った、従業員の健康支援や人的資本投資に資するサービスの企画・開発を担当。 メンタル・フィジカルの両面から、従業員一人ひとりの「Well-being」の実現を目指し、企業の健康経営に基づく持続的成長を支援している。

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